BL
男×2人
女×2人
登場人物は4人。女性は台詞少ないです。

史也(フミヤ)…兄受け。身長が、とりあえず弟より低い。
聡(サトル)…弟攻め。とりあえず、口が悪い。
ありす…史也、聡の妹。
女…聡とぶつかる通りすがりの人。



 買い物途中。

史也「ちょっとだけ、買いすぎたかな?」

聡「あぁ。無駄遣いだな、そりゃ」

史也「でもでも、聡がいてくれてほんとーに助かったよぉ」

聡「……荷物運び。な」

史也「だって僕、軽いものしか持てないんだもん」

聡「てめーは、か弱き王子かよ……あほくせぇ」

史也「じゃあ、聡は、王子様の………下僕」

聡「馬鹿やろぉっ誰が下僕だっあ゛ぁっ?」

史也「そんな大きな声で言っちゃ駄目だよっ恥ずかしいっ」

聡「恥ずかしいだぁぁ? 顔に似合わずエロ本買い溜めしてんの何処のどいつだぁ?」

史也「あーっ聡っ!一般人がいる道でそんなこと口にしちゃ駄目なんだぞっ」

聡「んなこと知るかよ、ぼけっ」

史也「あ゛っ、またそういうこと言うっ」

聡「あのなぁ…だいたい兄貴が――」

女「きゃっ」

聡「ぐはっ」


 正面から突っ走ってきた女と、聡が衝突。


聡「いってぇなっこらぁっ!?」

女「ご、ごめんなさいっ」

聡「どこ見て歩いてんだぁっあぁっ?」

史也「こらっ聡っ!?」

女「ほんとごめんなさいっ走ってたもので」

聡「んなこと知るかっ」

史也「気にしないでください、このひとっ、口が悪いだけですからっ」

女「ごめんなさいごめんなさいっ」


 落ちた荷物を拾う史也と女。


史也「怪我はありませんでしたか??」

女「あ、もう、私は大丈夫ですのでっ」

聡(……なんかむかつくな、おい)


 場面展開。
 帰宅。


史也「荷物運び、ご苦労様ですっ。はい、ジュースっ」

聡「俺は水がいい」

史也「じゃあ、これ、僕が全部飲んじゃうぞ」

聡「勝手に飲めっ飲み干せばいいだろーがぁ」

史也「あれ? あれれ?」


 椅子に座ってる聡に近づき、


史也「不機嫌ですねぇ」

聡「やかましいっ」

史也「僕がその機嫌を治してあげましょうか? 診察料は、1万円ですけどっ」

聡「…」

史也「これでも格安ですけど、どーしますぅ? ……なんちって。
ほらほら、買ってきたお弁当食べて、機嫌なおしてよねっ」


 立ち上がり、ポケットから1万円を取り出し、史也に差し出す。


史也「んん??」

聡「なおせ」

史也「あのねぇぇ、冗談ぐらい通じないと駄目だぞ」


 史也の腕を掴み、自分のもとに引き寄せ、抱きしめる。


史也「(オカマ口調で)あはっ、もう聡ったらぁっ…お風呂より先にわ・た・し・なのぉ?
 いやんっ………………って、マジ?」

聡「これが冗談に見えるかぁ、兄貴?」

史也「んー…………見えないねぇ」

聡「……」

史也「僕は冗談だと、うれしいんだけどなぁ。
だってさぁ、これって所謂BLじゃん? 空想の世界じゃ――んっ」


 史也の唇を、聡の唇が塞ぐ。


史也「ん…………それは、卑怯と言うのだよ、君」

聡「俺はべつにかまわねーけど? つーか、こんなことされて、なんとも思わないのかよ、兄貴は」

史也「べつに、何も」

聡「な゛っ……」

史也「だってさぁ、チューぐらいなんとも思わ……」


 ありすが入ってきて、聡はあわてて離れる。


ありす「ん? なにやってんの?」

聡「べつになにも」

ありす「ふーん………」

聡「寝るっ俺は寝るっ」

ありす「勝手に寝ればいいじゃん……」

聡「うっせーっ」

史也「あっ、お弁当はいらないのっ?」

聡「いらねーよっぼけぇっ」


 聡が出て行く。


ありす「………変なの………って、史也兄ちゃん」

史也「え、なに?」

ありす「顔、赤いよ」