****** 康之(やすゆき)…攻。うるさい、しつこい、ヘタレ。金持ち。 隼人(はやと)…受。不思議ちゃんタイプ。皆より学年が一つ下。 玲人(れいじ)…こっそりひっそり康之が好き。口悪い。 由美(ゆみ)…玲人の彼女。おねぇさんタイプ。 ****** 康之と隼人は両想い。 玲人と由美は付き合ってる。が…玲人は康之が気になる模様…。 由美は玲人が康之を好きなことを知っているがそれでも好き。 ****** 隼人:空なんて飛べないのは誰でも知ってるさ。それでも……僕はあの空に憧れる…… 康之:「おい。隼人。また空見てんのかよ?」 隼人:「あぁ。空…見るの好きだからさ」 康之:「空なぁ…いつも同じじゃね?ただ、雲が流れて太陽が出たり隠れたり…そんなもん見てて退屈じゃないのか?」 隼人:「そう。何も変わんないけどさ。それが好きなの」 康之:「……変わってんなぁ…お前も」 隼人:「そうかな…?」 由美:「なーにやってんの?あんたたち」 康之:「ぬわああああっ!?ななな、何だよっ!どっから湧いて出てきやがった!」 玲人:「ったく…人の彼女になんてこと言いやがる。この野朗」 康之:「あーあー。こんな真昼間からデートですか。惚気ですが。どっかの誰かさんはこんなやつだったかねぇ…」 玲人:「てめぇにゃ言われたくねー!」 隼人:「あ…由美さん…。それ…」 (由美の耳についている蝶の形をしたピアスを見つけ) 由美:「あぁ…これ?ピアス。玲人にもらったの」 康之:「あー…物でつられたわけね」 由美:「あーら。失礼な。私がピアスごときで落ちると思って?」 隼人:「…ピアス…かぁ………」 玲人:「ピアスがどうかしたのかよ?」 由美:「欲しくてもあげないわよ?」 康之:「隼人がんな女もんつけるかよ。な、隼人?」 隼人:「………え?」 康之:「……?欲しいのかよ?」 由美:「あら…?何?私に見惚れちゃった?」 隼人:「ち、ちっ、違います!」 玲人:「ったく…こんなとこで油売ってる暇ねーぜ?行くぞ。由美」 由美:「あっ、ちょっとぉー…」 隼人:「………いいな」 康之:「ピアスが…か?」 隼人:「うーん…それもあるけどさ……」(二人が…羨ましいかな…僕は) 康之:「……ピアス……買ってやろうか?」 隼人:「え……?」 康之:「それで……お前が………その……」 隼人:「…僕が…何?」 康之:「…いい。ほら…行こうぜ。買いに」 隼人:「え…?あ、うん…」 (店に入り相手に合いそうなものを探し) 康之:「なぁ…どんなのがいい?」 隼人:「…鳥とか…蝶とか……空が飛べる動物なら何でも」 康之:「好きだよな…ほんと」 隼人:「康之は……空に憧れないの?」 康之:「あー…そうだな。昔は空も飛んでみたかったな」 隼人:「今は…?」 康之:「今はいい。ここが一番いい」 隼人:「そう…か」 康之:「お…?」 (康之が良い物を見つけカウンターに持って行き) 康之:「帰るぞ…」 隼人:「え…?」 康之:「いいから…」 (康之の手を引き家に帰り始め途中で公園に寄り) 隼人:「…康之……??」 康之:「耳…穴開けんの恐くね?」 隼人:「いや…大丈夫だと思うけど…そんなに痛くないって聞くし」 康之:「そっか。んじゃ、開けっか」 隼人:「えええー!い、今!?」 康之:「嫌か?別にいつでもいいけどよ」 隼人:「いや…いいよ。開けて」 康之:「……ふーん。んじゃ、遠慮なく開けるぜ?」 (ピアッサーで左耳に穴を開け) 隼人:「っつ……」 康之:「痛い…か?」 隼人:「平気……」 (袋からピアスを出し、隼人の耳につけてやり) 康之:「見てみろよ・・・」 (鏡を見せてやり) 隼人:「……ぺんぎん……?」 康之:「そう。隼人は飛べんだよ。けど……飛ぶのは空じゃねぇな」 隼人:「どうして…?」 康之:「空なんか飛ばれちまったら、俺が追っかけらんねぇだろ?」 隼人:「……康之…」 康之:「ピアス…外すなよ?穴…塞ぐなよな。」 隼人:「うん。だけど…どうして…?」 康之:「内緒……。」 隼人:「えー。教えてよぉー!」 由美:「やっぱりね…。ほら、ピアス買いに行ったでしょ?」 玲人:「だな…」 由美:「穴ならいくらでも開けていいから……余所見しないでね」 玲人:「…は?」 由美:「私の身体も…心も……あなた一人が独占していて…束縛していていいから……だから……もう余所見しないで…」 玲人:「由美……」 由美:「なーんて、ダメかしら?」 玲人:「ばーか。誰がダメなんて言ったよ?好きだぜ…由美」 由美:「私もよ…」 康之:「…目の前でイチャつかれるとさすがにむかつくよな…」 玲人:「人の事言えねぇだろっ!」