登場人物
ナレーター(性別不問)
白雪姫♀
皇子♂


『白雪姫?』

白雪姫01:こんな夢を見ました…(エコー)

ナレーター01:白雪姫は魔女の毒リンゴによって、仮死状態にされてしまいました。
      その後7人の小人によって発見されて2時間後、何処からともなく少年が現れました。
      少年は、金髪・青い瞳・憂いを帯びた顔付き、細くも鍛え上げられた身体…
      そしてちらりと覗く鎖骨が印象的な…げふんげふんっ…いえ、とにかく少年は美少年でした。
      その美少年は一国の皇子で、白雪姫を迎えに来たのでした。
      皇子は、ガラスケースに収まった白雪姫にそっと愛の口づけをしました。

白雪姫02:んー……ふぇ…?貴方は…誰?
皇子01:私はルーナルド王国第一皇子、レオナルド。貴女を迎えに来ました。
   さあ、参りましょう。姫…

ナレーター02:ぱちっと目の開いた白雪姫に、皇子はそっと手を差し出しました。
      白雪姫は2・3度瞬きをしてから起きあがり、にこっと皇子にとびきりの笑顔をみせると、こう言いました。

白雪姫03:大変申し訳ありませんが…、お引き取りください。
皇子02:な…何故です姫…!…私と一緒に来れば、一国の后となれるのですよ?
白雪姫04:私、他に好きな人居ますの…。
(SE:ガーン)
皇子03:姫…それは…どの小人ですか?
白雪姫05:いいえ皇子…、この中に私のお慕いする人は居ません。
    と言うより、小人さん達は恋愛対象外です。
皇子04:では、どの国の王子ですか?
白雪姫06:それは…っ…えっと…
皇子05:姫…私と行きましょう…?その方が、ずっと幸せです。
   生涯貴女を守る事をお約束します…。さあ、近いの口づけを…
白雪姫07:あ…お…おやめください…
皇子06:姫…愛しています…
(SE:バキッ…ドカッ…)
皇子07:ぐあっ…
白雪姫08:何さらすんじゃボケが…触んなやっ…!
皇子08:ひ…姫?
白雪姫09:さっきから大人しゅう聞いとれば、なんやかんや言いおって…
    嫌やて言うとるやん。
皇子09:で…では教えてください姫…私の何処が嫌なのですか?
   これでも周りの衆からは、美しいと言われるのですが…
白雪姫10:確かにあんた…顔はええわ。せやけどな、あんたの服は何様やねんっ!
    その趣味の悪い白タイツ・何時の時代か分からん白いカボチャパンツ・その隅の方なんか黒ずんどる白いマント
    しかもだっさい丸襟のシャツっ…極めつけはその鼻息の荒い白馬っ…
    うーわっ…最悪やわ。そんな奴に嫁ぐなんて死んでもごめんやわ。
    何時の時代の人ですかぁ?…ダサすぎやしっ…!
皇子10:そ…そんな…でも姫っ…私は貴女を口づけで起こした者…
   連れて帰り、后にするのが相場…
白雪姫11:じゃあぁしいわ…。なんで私が好きでもない輩と結婚せなあかんねん。
    おかしいやろ。しかも…キスの事言わんといてくれるか?思い出したないから。
皇子11:で…でも…こんな質素な家より我が国の豪邸の方が…
白雪姫12:私を好いてくれる大切な友達が7人も居んのや。
    私が居らんくなったら誰がこいつらの飯作るんや?
皇子12:では…この者達も一緒に…
白雪姫13:お断りや。
皇子13:どうしても…駄目ですか?
白雪姫14:何があっても嫌や。
皇子14:う…
白雪姫15:いーやーやー
皇子15:う…うわぁぁぁん…ママに言いつけてやるぅぅぅ…。
白雪姫16:黙っとき。このマザコン男っ…
(SE:ドカッ…バキッ → バタッ)
皇子16:きゅう…
白雪姫17:あ、気絶しおった。ま、ええか。
    小人さん。この悪趣味な男ガラスケースん中突っ込んどいて。
    あ、埋めてもええよ?
    さーって、私はこの白馬借りて、理想の王子探しに行こうか…
    あ、待っててな。小人さん。すぐ戻ってくるしなっ。

ナレーター03:こうして白雪姫は、見事王子に自分の運命を着せ、白馬で逃亡。
      魔女の手の届かない神聖な国の王子に見初められ、玉の輿結婚。
      7人の小人を王国に呼び、見事幸せを勝ち取ったのでした。
      めでたしめでたし…?

白雪姫:ん…ふぁー…?今の…夢?
    変な夢。

(SE:ちゃんちゃん)